●博物館・美術館 茅野市尖石縄文考古館(国宝土偶)

茅野市尖石縄文考古館で『縄文のビーナス・仮面の女神』を見学してきました

2022年5月16日

先月、4月16日、長野県茅野市にある「尖石縄文考古館(とがりいし)」で、国宝の土偶「縄文のビーナス」と「仮面の女神」を見学してきました。

国宝土偶ほか、面白い土器がたくさんあり、少し小さめの博物館ながら、とっても見ごたえのある展示内容でした。

ぜひとも!国宝土偶・土器などを見学しに行っていただきたいと思います。

国宝・縄文のビーナスと仮面の女神

尖石考古館へは、長野県茅野駅から、バスかタクシー、車なら、三井の森という森みたいな場所(よくわかってない)へ行く道の途中にあります。

縄文のビーナスと仮面の女神は、だれしも、学校で使う教科書で見たことがあるかと思います。

私も、見たことがありましたが、なにせ、何十年前のことですから、尖石考古館を調べるときまで、すっかりその全貌?を忘れていました。

博物館をいくつか調べているときも、たぶん目にしていたかもしれませんが、すっかり忘れてしまっている、そんな私でした。

尖石考古館では、国宝の2点を実物で展示しています。

なので、茅野市まで行くには、ちょっとお金がかかるかもしれませんが、国宝はなんと大人ひとり500円、高校生は300円、小中学生は150円で見られてしまうという、さきたま古墳群でも、国宝が300円で見られるのかー、なんてひとりでとてもありがたがっていましたが、ここでも、500円で国宝見られちゃうのかーと、ひとりうかれていました(笑)

ひとつめの国宝「縄文のビーナス」

国宝2点はこちら、常設展示室Bに展示されています。

縄文のビーナスと仮面の女神が展示されています。

注意書きがあるとおり、展示室はそんな広くはなく、このご時世、人が多くなるといけないので、もし、部屋の中が密ぽかったら、少し時間を置いて見学したほうがよいそうです。

上の写真でもチラッとぼやけて見えていますが、こちらが縄文のビーナスです。

縄文のビーナス

実物を初めて見ましたが、感想として口に最初に出した言葉は「かわいい~」でした。

何千年の時が経っていても、現代の人が見ても、かわいいと思えるような、そんな外見です(縄文時代に興味がある私だから、かわいいとかいっちゃうのかな)

縄文時代に、かわいいと思う感情があったとしても、話す言葉は違うと思いますから、たぶん、これを作ったあと、かわいいという感情が出てくる人もいれば、カッコいいとか言う人も、それとも、私たちには想像できないような感情が、これを作った人、これを見た人によって、いろいろな感情が出てきたんじゃないかと勝手に想像します。

土偶の用途は、お祈り用、その人の気持ちが込められたものでしょう。

もし私が縄文人で、土偶を作ろうと思ったときに、どう思いますかね?

どうしても現代よりの考え方になってしまいますが(当たり前だけど)、見た目が可愛いものを作ろうとするかな~なんて、いろいろ想像するのも楽しいですよね。

縄文のビーナスを発見

縄文のビーナスはこのように発見されました。

縄文のビーナスを発掘

土偶は基本的に、故意に壊されるものなので(なんらかの意図があって)、縄文のビーナスのように、土偶の原型を保ったまま?発見されるのは、稀のようで、何千年のときを経て、この形のまま、現代に姿を現したのです。

説明文

縄文のビーナスの後ろ姿も見学できます。

土偶は女性をかたどったものです(男性は、石棒)

縄文のビーナスは、全体的にスタイルが良い女性のフォルム、しかもこのお尻がなんとも女性らしいプリっとした、かわいいお尻になっていると思います。

この土偶を作った人のセンスが羨ましいです。

縄文のビーナスの後ろ姿

縄文のビーナスと棚畑遺跡

ど素人の感想はこのくらいにして、縄文のビーナスと棚畑遺跡について軽く書きます。

棚畑遺跡は、昭和61年(1986年)、米沢工業団地の造成工事で発掘された、茅野市の中でも最大規模の遺跡です。

棚畑遺跡は、縄文時代から江戸時代までの生活の跡が見つかっており、いまから5000年前から4000年前といわれる縄文時代中期と呼ばれる時代については、この縄文のビーナスをはじめ、膨大な量の優れた資料が出土したようです。

縄文のビーナスの頭は、頂部が平に作られ、円形の渦巻き文が見られることから、帽子をかぶっている姿、もしくは髪型ではないかと言われています。

文様は頭部以外には見られず、顔はハート型のお面をかぶったような形で切れ長のつりあがった目、尖った鼻に針で刺したような小さな穴、小さなおちょぼ口などは、八ヶ山麓の縄文時代中期の土偶に共通した特徴です。

と、詳しくは、尖石考古館のショップで買うことができる展示図録を見ていただけると良いかと思います。

確かに、縄文のビーナスを後ろから撮った写真を見ると、特徴的な頭をしているなと思います。

ふたつ目の国宝・仮面の女神

同じ展示室に、もうひとつの国宝・仮面の女神が展示されています。

入り口から入って左側に縄文のビーナス、右側に仮面の女神があります。

仮面の女神

仮面の女神は、縄文のビーナスに比べると、とってもユニークな、特徴のある姿をしている土偶だなと思いました。

縄文のビーナスの顔の形がハート形だったのに対して、仮面の女神は、三角形。

しかも、逆三角形の形をしています。

縄文のビーナスのお尻は良い形をしていましたが、仮面の女神のお尻も特徴的です。

仮面の女神の後ろ姿
説明文

仮面の女神も、縄文のビーナスと同じように横たわった状態で発見され、しかも、仮面の女神は、不思議な埋められ方をしていたようです。

発見当時の様子のレプリカ

国宝・仮面の女神と中ツ原遺跡

中ツ原遺跡は、湖東山口のほ場整備事業及び土地区画整理事業のため、平成4年に遺跡の東半分、平成11年に西側半分の発掘調査が行われたようです。

縄文時代中期の竪穴住居が100軒以上確認され、尖石遺跡や棚畑遺跡と同様に、縄文時代中期の中核的な集落だったと考えられます。

国宝・仮面の女神は、右足が壊れた状態で出土しました。

中空土偶であるため、墓穴へ入れられたあと、土の重さや圧力で壊された可能性がありますが、出土した向きでは接合せず、180度近くも回転させたところで接合することから、墓穴に入れられる前に破壊して入れられた可能性があると考えられます。

しかも、5つの破片のうち、いくつかは土偶の内部に入り込んでいたり、胴体側の割れ口にはまり込んでいたことが、詳細な発掘によってわかっています。

墓穴にいれるときに、わざち右足を破壊したのかもしれません。

以上のように、展示図録から抜粋したのですが、仮面の女神の右足は、もしかしたら、なんらかの意図があって破壊された土偶ということのようです。

仮面の女神は、足にはなにも模様がありませんが、身体には美しい文様があり、女性の特徴がよく表現されている土偶だと思います。

ちなみに、仮面の女神と似た土偶が、他の場所から出土しています。

仮面の女神と似た土偶は他からも出土されている

なるほどなあ~と思ったことがありまして、会社の方が「新潟県から長野県、山梨県、群馬県と、もしかしたら交流がさかんだったんじゃないか?共通の文化?とういうのかなあ、何かしら繋がりみたいなのありそうだよね~」なんて話していました。

ただの妄想ですが、こう出土品を見ていると、そう思いたくもなる気持ちにもなります(*^^*)

ぜひ、みなさまも、茅野市尖石縄文考古館へ足を運んでみてはいかがでしょうか?

☆押していただけると励みなります☆

  

-●博物館・美術館, 茅野市尖石縄文考古館(国宝土偶)
-, , , ,