ー博物館・美術館ー 札幌市埋蔵文化財センター

札幌市埋蔵文化財センターで縄文時代の出土品を見学してきました

2月5日、札幌に住んでいる友達に頼んで、札幌市埋蔵文化財センターへ行ってきました。

札幌市埋蔵文化財センターは、札幌市中央図書館に併設されている施設で、入場料は無料、札幌市周辺から出土した土器や石器、装飾品などを見学できます。

アクセスはというと、市電「中央図書館前」で下車、目の前に図書館の建物が見えます。

駐車場も、収容台数82台と大きめです。

では、さっそく埋蔵文化財センターを見学してみます

札幌市埋蔵文化財センター

図書館の入り口を入ると、左手に埋蔵文化財センターと書かれた場所が確認できます。

埋蔵文化財展示室

埋蔵文化財展示室は、ひと部屋のみとなっていて、こぢんまりとしていると言えばしています。

その部屋の中には、札幌市周辺で出土した縄文時代の出土品から、アイヌ文化時代の出土品まで展示していました。

展示室についての説明書きがあるのですが、その隣に、札幌市周辺で確認されている遺跡などの地図が展示してあります。

よく見てみると、山側に多くの赤い丸が見えています。

関東では海側、海に近いところに、縄文時代の貝塚や、土器などの出土品が多く見られていた印象でしたが、札幌市周辺のこちらの地図を見ると、川沿いに多くの縄文時代の遺跡などが見つかっていることがわかります。

縄文文化などの分布図
記号の説明
気になったところを拡大

埋蔵文化財センターに行く前に、藻岩山周辺に行ってきたのですが、こう見ると、藻岩山周辺にも多くの縄文文化について確認されていることがわかります。

縄文時代の土器と、N30遺跡から出土した土偶

千葉県には、私が見学しに行った「加曾利貝塚」や「〇〇遺跡」などの名前がつけられている場所が多くあるのですが、ここ札幌市周辺の遺跡は、あまりそこらへん、ここの展示室では見かけることができませんでした。

入り口近くに「丘珠縄文遺跡」というパンフレットが置いてあり、ここの展示室で初めて名前を知ったので、そこは次回また友達に頼んで行ってみたいと思います。

N30遺跡という場所からは、このような土偶が出土されたようです。

N30遺跡から出土した土偶(レプリカ)
土偶の説明文

これまたお顔がキリッと凛々しい土偶です。

北海道では、函館市から出土した国宝指定されている「中空土偶」という土偶があります。

その土偶は、割れずにほぼ全身が確認できる完全体?の土偶なのですが、こちらのN30遺跡から出土した土偶も、もし、完全体で出土していれば、国宝級になっていたかもしれません。

残念ながら、出土されず、もしくは、完全になくなってしまったかもしれませんが、札幌市周辺の縄文遺跡にも、このような現代の人でも、おお!と思える土偶が、数多く制作されていたかもしれないと思います。

現代人の美意識と縄文時代の人々の美意識は、いまも共通のような気がしてなりません。

打製石器と土器

キレイな打製石器が展示されています。

打製石器と磨製石器

キレイに出土されたんだなあ~と、打製石器の形を見て思いました。

打製石器の先が、本当に鋭く、小さいものから大きなものまで、用途を使い分けて使用していたんじゃないかって思わせます。

出土した土器
装飾された土器
装飾が均等にされている土器

ここで友達が質問をしてきました。

なぜ土器の底が細いのか」

私は、このブログを書いているときに、加曾利貝塚で見てきた土器の写真で見比べてみました。

加曾利貝塚で展示されている土器たちは、ここまで細いものはないように思えるのですが、確かに、ここで展示されている土器の底は細いです。

土器は、土(粘土)をひも状にして、クルクルと立体的にしていく、そして輪積みの跡が残らないように、伸ばして形を整える、というのが一般的な?作り方だと思います。

作り方のせいなのか、用途のせいかのか、保存の仕方(土器の中に食べ物などを入れて置いておく)なのか、そこらへんハッキリとしていないような気もします。

装飾品など

石製装飾品

左下に面白い形をした装飾品を見えることができます、まるでアメーバのようです。

均等というかキレイに穴が開けられている

このアメーバのような装飾品は、いったい何に使われていたのでしょうか。

装飾品と聞けば、ネックレス、イヤリング、腕輪、ベルトみたいなもの、などなどが思い付くと思います。

ベルトのバックルみたいなものなのか、ネックレスかもしれない、想像力を掻き立てられる出土品です。

続縄文文化(N30遺跡を中心に)

続縄文文化(続縄文時代)とは、北海道を中心に縄文時代からの続編みたいな感じで、近畿や関東あたりでいえば、縄文時代から弥生時代、という時代の流れというか文化の流れがありますが、北海道では続縄文文化から擦文文化へ移行する、北海道的な名称?みたいなものです。

続縄文時代(ぞくじょうもんじだい)は、北海道を中心に紀元前3世紀頃から紀元後7世紀(弥生時代から古墳時代)にかけて、擦文文化が現れるまで続いた時代で、続縄文文化に対応する。

続縄文時代(ウィキペディア参照)

北海道では、縄文時代、続縄文時代、擦文時代、そしてアイヌ文化へと移行しているようで、本州あたりとは違う時代が流れていたのではないかと、私的に興味があるところであります。

続縄文時代の代表例?が「N30遺跡」のようです。

平玉
N30遺跡の出土品
N30遺跡の土器たち
縄模様じゃない感じがします
ほぼお皿のような土器です
ふちのところも、シンプルな感じになっています

北海道も、本州から海で隔たれているとはいえども、やはりそれなりに人の往来はあったように思えます。

ただ、本州ほど、近畿やその他の地方からの往来に比べたら、少ないとは思いますが、完全にはなかったとは言えないのではないだろうかと思います。

人の移動力って、本当にすごいなって、いろいろな博物館などを見てきて思うところがあります。

動物の骨の展示

こんなに細かく出土するもんなのでしょうか・・・素直に、発掘処理というのでしょうか、量がすごいなって思いました。

サケの骨の展示

続縄文時代から擦文時代へ

最後のほうは、擦文時代とアイヌ文化で出土したものが展示されています。

擦文時代の出土品
擦文時代の出土品

いきなりガラッと出土するものが違うわけではない印象です(当たり前かもしれないけど)

見ていると、縄文時代の文化も見えるような、でも、現代に近いような(近くはないけど、現代風に見えるというか)だんだん文化が新しくなっていく過程がよくわかります。

草鞋
擦文時代の土器
擦文時代の土器

擦文時代の土器を縄文時代の土器と比べると、明らかに違いがわかります。

主な違いは、やはり土器のくちの形ではないかと思います。

このくちの形のほうが、利便的だからこのような形の土器を、いくつも作るんでしょう。

多様な用途みたいな。

アイヌ文化に入ると鉄の登場です

アイヌ文化は、いまから800年ほど前から現れてきたようで、ここでも本州と北海道の文化の違いがわかるような気がします。

アイヌ文化については、いつかは白老町にある「ウポポイ」で見学してみたいと思っているのですが、今回、札幌市埋蔵文化財センターでも、少しだけですが、見学することができました。

鉄剣など

鉄や銅が入ってくると、私のイメージですが、いっきに文化というものが、発展するようなイメージがあります。

何をするにも、鉄は、効率が良いし、強度も良い。

アイヌ文化で漆器のお椀が登場します

個人的には、もうちょい詳しく、縄文文化からアイヌ文化への移行していく過程がわかればと思います。

しかし、中央図書館に併設されている、埋蔵文化財センターでも、十分、古代の人々の文化の流れがわかります。

北海道はやはり本州(近畿や関東)から遠く離れた土地。

そこで独自に発展していくものもあるだろうと思うので(勉強不足ですが)、今回行くことができなかった「北海道博物館」も見学して、いろいろ勉強していきたいなと思いました。

木造の船の一部も展示されています

北海道・北東北の縄文遺跡群は、世界遺産になりました。

この機会に、北海道を含め、近畿や関東にはない文化について、勉強していきたいなと強く思いました。

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