千葉県千葉市若葉区には、『加曾利貝塚(かそりかいづか)』という 日本最大級の貝塚があります。
加曾利貝塚は、直径140メートルでドーナツ型をした縄文時代中期の北貝塚と、直径190メートルで馬の蹄(ひづめ)の形をした後期の南貝塚があり、上空から見ると8の字形をした、日本最大級の貝塚となります。加曾利貝塚に縄文人が住み始めたのが約7000年前、巨大な貝塚が形成されていったのは、今から約5000年前くらいの縄文時代中期からで、貝塚がもっとも最大になったのは、今から4000年前後期のころでした(南貝塚)(加曾利貝塚博物館から抜粋)
現代の加曾利貝塚は、公園となっていて、自由に見学することができます(公園の専用駐車場もあり、10数台くらいは停められることができます)
加曾利貝塚縄文遺跡公園を散策して本物の貝塚を見学しよう
この日はとても天気が良くて、気持ちの良い公園散歩ならぬ貝塚散歩ができました。

公園で遊ぶ家族連れの方々や犬の散歩コースにしている人が多かったです。
博物館に見学に来ている人といえば、私が見かけただけで3人しかいなかったようで、千葉県で、コロナウイルスの新規感染者が200人を超えて、ちょっと密を気にしてオドオドしていたが、そんな心配は無用でした。

公園の案内マップ。
灰色になっているところが貝塚で、北側はドーナツ型、南側は馬蹄型になっており、それぞれの貝塚の様子が見学できる施設があります。

右側のモニュメントは、最近建てられたばかりのようです。

北貝塚から見学します
このモニュメントを目の前にして、左側に進んで行くと、北貝塚に行くことができ、ここの公園の素晴らしいところは、特別史跡でありながら、無料で見学できるところだと思います。
とにかく、無料で貝塚と接することができるのです!

ドアが解放されているとこに、このような注意書きがありました。
『建物の中は土臭いので、気分を害する方は、中に入らないほうがいいです』
ニュアンスは多少違いますが、土の臭いなど気になる方は、中に入らないほうが良いと思われます。
確かに、多少、不思議な臭いはありました。

ちょっと怖いな・・・と思いながら、ひとりそろ~り中に入ってみると、どでかい貝塚の地層が現れ、一瞬ギョッとしたけど、すごい!すごい!とひとり同じ言葉を連発するのでありました。


言い表せない独特な臭いが中に立ち込めていました。
貝塚の断面を保存するために、特殊な何かで固められているようです。(特殊な何かは忘れた)
すごい貝の量、びっしりと貝が詰まっています。



貝がびっしり詰まっているところもあれば、土を固めたところ、その下にまた貝っがびっしりと、何層にも貝が埋まっている様子がわかります。


入り口から歩いてきて、出口付近で撮った写真です。

先ほどのマップを見ればわかるのだけど、公園で遊ぼうと、落ち葉付近や舗装されている道路を歩いていると、そこは貝塚の上あり、なんだかこんな身近に貝塚を感じるというか、古代の人たちの生活を感じることができていいのかと、ひとり思っていました。
公園内を歩いてみます
北貝塚の見学を終えて、博物館を見学しに行こうと公園内を歩いていました。

しかし、ここから先は工事中のため通行止めでしたので、入り口まで戻ります。

博物館に行くには、この砂利道を通っていきます。

工事は、今年の3月で終わっていると思うので、また改めて加曾利貝塚に行きたいと思います。
次は、南貝塚を見学しよう
歩いていると、南貝塚の断面が見学できる施設が見えましたが、工事中で、南貝塚は見学できないのかなと思っていたら、反対側からなら見学できるようです。


公園内にある復元された竪穴式住居が見えましたが、今回は工事のため見学することができなかったです、残念。

南貝塚のほうは、いまも発掘調査が行われいるようです。


発掘調査区域の先を進んでいくと、南貝塚の断面施設の入り口があり、これまた勇気がいるような雰囲気です。

南加塚の施設は、北貝塚と違い、ガラス張りの構造になっています。



貝塚をよく見ていると、土器のようなものも埋められています。

南貝塚の断面を見学し終わり、外に出て、改めて外から施設を見てみました。

北と南貝塚を見てきて、古代の人たちの生活の営みみたいなのが直に感じられ、いくら何千年前といえども、勝手に親近感がわいてきます(笑)
千葉県のサイトで加曽利貝塚は「世界一の貝塚」として紹介されています。
確かに、加曾利貝塚の規模はとっても大きい(あまり見たことないけどこれから!)
決して派手な公園ではないけど、公園を散歩するがてら、自分たちの祖先の人たちがどういう生活をしていたか、少しだけでも感じられたら面白いと思います。