東京国立博物館の常設展に行く前に、上野公園にある古墳「摺鉢山古墳」に行ってきました。
摺鉢山古墳を見学したあと、東京国立博物館の「考古展示室」を見学しに行きました。
古代史ブームが到来してから、初めての東京国立博物館見学。
コロナウイルスの影響で、東京国立博物館は事前予約制になり、私も、前日に、常設展を見学するために、ネットで事前予約をしました。
>>東京国立博物館の事前予約について「東京国立博物館 - お知らせ 入館方法のご案内」
一般1000円。
入館時間は、9時半と12時半のふたつから選べる。
受付の方に、QRコードを提示して、検温をし、手の消毒をして中に入るスタイルでした。
東京国立博物館・入り口から考古展示室へ
私は、考古展示室に向かうため、平成館に向かった。

やっぱり特別展を開催していないからか、事前予約制だからか、外から見た限り人が多い感じはしなかったです。
平成館といえば、いつも2階が、特別展の会場でしたが、いまは特別展は開催していないようで、真っ暗闇でした。
それを見て、改めてコロナウイルスの流行が残念であり、悲しくもなりました。
入り口から右側へ進むと、考古展示室があるります。
考古展示室の看板みたいなのが、スケスケの布のようで、埴輪くんがあまりきれいに見えていない・・・

考古展示室は、まず旧石器時代から始まり、だいたい鎌倉時代か室町時代くらいだったかな?そこらへんの時代までの展示だった気がすます(江戸まであったかな?)
私は、古墳時代あたりまで熱心に見ていたから、そのあとの時代はサラッと、悪く言えば、何も見ずに出てきてしまいました。
本館のほうは、外にでなくとも通路でつながっているので、刀剣など見たい方は、上にある画像の正面の入り口からいけます。
縄文時代の土器から古墳時代の須恵器
縄文時代の展示に、見事な火焔土器があるなあ、なんて写真を撮ろうとしたら、撮影禁止のマークが出ていたのであきらめました(国宝ものは写真不可です)
まあ、火炎土器をたくさん見たい方は、山梨県にある山梨県立考古博物館に行くことをおすすめします。
このブログにも書きましたが、山梨県立考古博物館には見事な火焔土器がたくさんあります。



この3時代の土器を見比べながら見ていました。
厚ぼったい感じのするのが縄文土器で、弥生時代になると若干厚ぼったいのが減り、古墳時代になると、薄く形も整ってくる、そんなことを個人的に思いながら見ていました。
ちなみに、須恵器は別格です(個人的に)


当時の人は真剣にこれらのものを制作していただろうけど、現代人から見ると、ミニチュア感があってかわいいと思ってしまいます。
もしかしたら・・・当時の人も、そんなことを思う人がひとりはいたかもしれない(笑)

東京国立博物館・考古展示室の人気展示?埴輪たち
もしかして、東京国立博物館の考古展示室のいちばんの人気は、埴輪たちなのか?というほど、みなここでスマホのカメラで写真を撮っていました(シャッター音がたくさん聞こえた)
左側にいるカメラ目線の埴輪は(勝手にカメラ目線で撮ってみた)杯を捧げる女子。
小さい手に、杯を持っています。
この堂々とした動き、これを見た瞬間、カメラ目線で撮ってみたいと思ってしまいました。

杯を捧げる女子の看板?を見たら、群馬県高崎市ではないですか。
私がいまの古墳巡りの目標にしている群馬県高崎市。
さすがとしか言いようがない(え?)

ちょっと前に流行ったのか、いまでも流行っているのか私には不明だけど、埴輪女子という言葉があった気がします。
その埴輪女子が、埴輪を好きになる理由、なんとなくわかる気がする。
確かに、このようにジーっと埴輪たちを見ていると、なんだか埴輪たちの動作が可愛く見えてきて、なおかつ、いろいろな表情が見えてきて、面白くなってきます。
このふたつの埴輪も動作が可愛く思えてきて、つい撮ってしまった写真。
胡坐みたいなのをかいているこの足がなんとも可愛いです。

面白い埴輪がいました。
彼は「振り分け髪の男子」と名前がついています。
タオルとかではない、髪の毛らしいのだ(古墳時代にタオルなんてないと思うけど)
髪の毛の表現、もうちょっとあるものかと思うのだけど、古墳って主に首長層たちのお墓、その地域、地域で偉かった人のお墓なはずなのに、このようなおちゃらけた(実際には全くおちゃらけてないと思う)埴輪がはたしてお墓を守ってくれるのかどうか、面白いところであります(勝手な想像)

まあ、これは私個人の勝手な先入観というか想像であって、本当はもっとちゃんとした理由があるんだろうけど。
というか、この振り分け髪の男子、佐野史郎に似ていないか?(失礼すぎ)

あまり人気がなさそうな円筒埴輪もちゃんとあります。

日本にある古墳の分布図、土葬から火葬へ
6世紀末になってくると、前方後円墳の築造の時代が終焉を迎えます。
個人的にここらへん興味があるところで、本などを読んで勉強していきたいと思っているところであります。
古墳も、方墳、円墳、八角墳と、規模が縮小されていき、天皇陵も、前方後円墳から大型方墳になり、八角墳になっていく。

勝手に地図の写真を撮ってきてしまったが、いつかは見学しに行って見たいところです。
千葉県なら、ほかの地域よりは簡単に行けそう。

個人的に思うところは、やはり仏教の影響って絶大だなと思いました。
火葬という新たな埋葬方法?が入ってきたのもあり、やっぱり古墳って、人びとの労力が絶対にないと作れないもんである。
そして新しいものを取り入れることに対して起こる、改革派と保守派の争い。
蘇我氏と物部氏を思い出しました。

考古展示室にだいたい1時間半くらいいた自分。
途中から、あまり長くいたら怒られるかなと思っていたけど、展示物が面白くて、ついつい長居してしまいました。
私と同じ時間くらい入ってきた人たちはもちろん、姿はありませんでした。
銅鏡もたくさん展示してあって、写真を撮ろうと思ったけど、宮内庁所有の銅鏡が微妙な位置にあり、写真撮影をあきらめました。
他、銅矛、銅鐸、などなど、見ごたえがあるものばかりなので、上野公園デートの際、ぜひ東京国立博物館の考古展示室にも立ち寄っていただきたいかな~と思います。